長期出張のご褒美に。 北の果て 利尻へ。
一年半にも及んだ栃木長期出張。めでたく終わったご褒美を。
まだ行ったことなく、ウマいもんが食えて、久々に山にも登りたい。そんな願いを適えてくれるところ。
ありました。北の果て、利尻島。
気候も良いし、いい山だし、ウニが解禁されたばかりだし。
それに、風メンバーが以前行ってて、羨ましかったんよね。
水曜~金曜休み取って、土曜の夜には長崎へ行く予定。
限られた時間で、向こうにいる時間を最大化するため、火曜終業後にLCCで成田へ。
蒲田でカプセルに泊まり、羽田から千歳への始発便に乗ることにした。
6月25日
この日、サッカーW杯 予選突破のわずかな望みをかけたコロンビア戦。
1-2になったところで飛び、逆転を祈りながら千歳へ。そして。。。え、1-4 てあなた・・・
気を取り直して、レンタカーでまずは稚内を目指す。
始発で飛んだけど、ここから順調に走れて、ようやく利尻への最終の船に間に合う時間。やっぱり、北海道は広いね。
高速で留萌へ移動中、前日に会社で言われたことを思い出していた。
「一年半の出張お疲れさま。だけど、次の契約は更新できない。できるだけ早く次の派遣先を見つけてほしい。」と。
・・・え!?
そんな殺生な。
くやしいやら、かなしいやら、ハラ立つやら。。。そんな複雑な胸の内は、気がつきゃ真後ろにピタッとついていた、赤色ぴかぴかパンダちゃんによって一気に吹っ飛んでいく。
対面通行の留萌道、制限70キロのところで、70マイルくらい出ていた。
慌てて急減速し、祈る気持ちでハザード2回点けたら、あら、許してくれた。さすが北海道、ココロも広い。
留萌からは海岸線を北上。このあたりはニシンで栄えたところ。番屋もある。
だったらば、昼飯はやっぱニシンでしょ。
ってことで、途上の道の駅にて、ニシン丼。
てんこ盛りのカズノコにたじろぐも(わたしカズノコ苦手)、
甘いタレとカズノコの意外な潤い加減に、ニシンの味も合わさって、こりゃ美味。
ただ、これは、ニシンそばでいいかも。次はそうしよう。
順調に走り、時間に余裕も出てきたので、景色よければゆっくり写真を~
と、オロロンラインに入るも、あいにくの曇り空。
まぁいいか。
明日、山に登るときに晴れてくれればいい。
そう思っていたら、
晴れてきた。
明日はあれに登るのか~。楽しみ楽しみ。
この日は船着き場 鴛泊近くの民宿に一泊。
小さいけれど温泉あって、ウニの食べ比べもできて、コスパは非常に良い。
明日に備えてたらふく食べ、早めの就寝。
6月26日
AM4:15起床 快晴
北の果ての山、利尻山。利尻富士とも呼ばれ、日本百名山にも数えられるこの山は、頂上から礼文、稚内、サハリン、そして条件よければ遠く大雪山まで見えるという。
さらに、ここでしか見られない高山植物の花が咲き乱れる、じじばばに人気の山。
また、海抜0mから1719mの頂上まで一気に登れる数少ない山のひとつ。
わざわざ海水に足を浸け、そこから頂上を目指す人もいるという。
へぇ~
そんな話を聞きつつも、わしゃ宿の車で、鴛泊3合目登山口へ。
5:20 登山開始。
登山の行程で9時間を要する山。おのずと行動開始が早くなる。
まずは、登山口からすぐのところにある、ルート上の唯一の水場、甘露泉水で補給。
2リットル。長丁場を考えるとこれくらいは必要か。たぶん。
超快晴で、北の果てのわりに、めちゃあちぃ
けども、尾根に出ると超強風。
そして、内地のこれくらいの山ならば多いはずの、色とりどりの山ガールがいない。。。
ヤな予感はしていた。
稚内から乗り込んだ船。乗った瞬間、ここは老人ホームか!? と見紛うほど。
登ってくにしたがってその訳が分かってくる。そう、やっぱりここは高山植物たくさん。
それでいて、往復9時間 かつ 登山口からの標高差1400mは相当ハードな山である。
もっとたくさんの、色とりどりの、初めて見る花が咲き乱れていた。
9:00 登頂
12:30 下山
登山口に戻ると、そこには金髪で背の低い、そして超超巨にゅーな米国人女性がいて。
サンフランシスコから来たというその女性。世界中を旅して回っているのだとか。
なぜか、片言の日本語と、片言の中国語を操る。
こちらが片言の英語で話すと、片言日本語+中国語で返してくる。いや、あの、中国語は要らないから。。。
程なくして、二日目の宿のお迎え。
話すと、どうやら地元の人はこの山には登らないらしい。「しんどいもん」だって。
ただ、「登らないけど、冬はスノーモービルで頂上の直下まで行くよ~。ニケツで行って、1人はスノボで下りてくるんだよ~」って。なんじゃいそのアクティビティ。
やってみたい!やってみたい!! けど、地元の人だけの遊びなんだとさ。。。
14:20 宿へ。この日は島の西側、沓形という町の民宿。
チェックインには早いので、まずは近くの温泉へ。炭酸塩素温泉 茶褐色の湯。海を見ながらのいい湯。
15時過ぎにチェックインし、周辺を散歩。
島の西側。礼文島を望み、夕陽がキレイそうな公園を見つける。
近くでは祭りという名の催し。ちょびっとだけ出店が出ていた。
夕食後、さっきの岬公園で夕陽を浴びて、この日は終了。
6月27日
この日は千歳まで戻る。
ミシュランガイドにも載ったという焼き醤油ラーメンも食べてない、昆布焼酎も飲んでない、ウニもあんまし食ってない。
そんな名残り惜しい利尻から、カモメさんが見送りに。
。。。と思ってたらエサ目当てだったという、そんなガッカリやら微笑ましいやらで終わった島旅。
せっかくなので、宗谷岬へ。
そして、すぐ上の宗谷丘陵にあるという「貝殻の道」を探してウロウロうろうろ。
思えば遠くへ来たもんだ。
ノシャップ岬へ戻り、漁師の店で昼食。
ウニばかりでなく、いろんなネタが食べたくて海鮮丼にした。
1500円やったかな。
海鮮丼て、最近どこでも食べれるけど高いよね。それに比べると、ここは良心的なのかな。
往路と同じ道で千歳へ。
往路は曇ってて見えなかった景色が、復路のオロロンラインは快晴でいい眺め。
その後は順調に留萌、千歳へ。
往路では気がつかなかったけど、天塩から留萌までの海岸沿いの国道に沿う形で、寄せては返す廃線跡あり。
そっかぁ、だいぶ前に廃線になってるけど、一度乗ってみたかったなぁ
北海道を去る寂しさに、もう果たせない鉄道旅への思いがあわさって。
まぁいいか。天気に恵まれたこの旅。
仕事がんばって、また来よう。
1人でも、2人でも、そして、みんなとも。
押米