暴走バンビ 奈良

1998年夏、そのツーリングの最中にその事件は起こった。
友人と2人、大阪から奈良へ国道ばかりを使い夜毎キャンプ(野宿)しながらの旅でした。

その日も酷暑でしたが修学旅行以来、平城京には来てなかったので、一通りの名所巡りをし、キャンプ(野宿)基地を探しました。
幸い平城京は国立公園の中にありますので静かに騒げるところを探すのは、あまり苦労はしなかった。(ホントは泊まったりしたらダメらしい)

静かな池の畔で鹿の糞のにおいを嗅ぎながら、ささやかに飯と宴を繰り広げ、旅の疲れを癒していました。
遠くの方で暴走族の排気音が聞こえています。「どこの町にもいるんだね」などと話していると、極めて近くでその音がし始め、そちらへと目をやると・・・20~30台の小型、大型のバンビ君達が、こちらを見ながら疾駆していった。(あざ笑うかのように)
当然、テント、飯、宴は荒らされてしまった。
その後は、バンビ君を追い払い、寝る時間はほとんどなかったのは言うまでもない。

皆さん奈良でのキャンプは気をつけて下さい。奴らは喧嘩上等です。
ちなみに、安岐の宮島にもその後、行ってバンビ君達と戯れたけど、大人しかった。
本当の鹿みたいだった。

初めてのお使い ひとりで行っちゃった北海道

2000年8月のお盆明け、私は念願のひとり北海道ツーリングデビューを果たした。
その1年前、私は素樹文生の「旅々やオートバイ」という本にすっかり洗脳され、北海道にいくためのバイクを買った。
しかし運転歴2週間、自他共に認める運転のヘタッピさに泣く泣く断念した。
しかし、この年も実は本当に迷っていた。

風来坊の仲間から深夜のファミレスに呼ばれ、みんなから引き止められたからだ。
「来年になったらみんなで行こう」私のことを心配して止めてくれるのが分かるからかえって辛かった。
でも来年まで待てないと強く思っていた。
「言うことを聞かん子でゴメンナサイ!」7泊8日、大洗港よりフェリーで旅立った。

【DATA】
<宿泊>
予算は極めて無かったので基本的にライダーハウス(1000円以内でしかもキレイじゃなきゃヤダ!)
ユースが5000円近くかかってしまい、ガッカリ・・・

1.大洗港~苫小牧港(船中泊)
2.上川町(ち炉りん村)
3.屈斜路湖(ぽんと)
4.岩尾別(岩尾別YH)
5.羅臼(しれとこ自然村 ※超キレイ!イチオシです。2000円くらい)
6.帯広(グリーンホテル)
7.苫小牧~大洗(船中泊)

<立ち寄り温泉>
最後の日が雨でずぶぬれで、身体の芯から冷えきったときに入った虎杖浜温泉。
温泉ってありがたいな~としみじみ感じました。この時温泉にハマリました。

無料露天風呂
吹き上げの湯(十勝岳)・和琴温泉(屈斜路湖)・熊の湯(羅臼)
相泊温泉(知床)・岩尾別温泉・オサルの湯(洞爺湖)

有料露天風呂
黒岳の湯(層雲峡)・川湯公衆浴場(屈斜路湖)・雌阿寒温泉(オンネトー)
虎杖浜温泉

<主な立ち寄り名所>
どこも見たくてやみくもに走る走る!1回目にして欲張りすぎた私はズバリ貧乏性!もう一度ゆっくりみたいところばっかし。

富良野チーズ工房・銀河の滝・流星の滝・三国峠・阿寒湖・ナイタイ高原牧場
硫黄山・摩周湖・開陽台・野付半島・美幌峠・オンネトー・支笏湖など

そもそもこの私がどーしてバイクに乗って、どーしてひとりでこの北海道にいるのか、なんとも不思議な気分に何度となくなりながら、どこまでも続く平原の中を走っていた。

ショッピングとか、ケーキのおいしい店とかに関心のある普通の女の子だったのに・・・
ファッション雑誌からジパングツーリングを愛読書にしているなんて。
ただ2つ言えることがある。この快感は知ってしまった以上今のところ戻れそうにないということ、そして私は偶然の重なりからバイクを手にして、3年前には予想もつかなかったような、こんなたくましいことをやっちゃう自分をラッキーだと思えること。

帰りの船でついに大洗港が見えてきたとき、達成感や安心感の涙がでてきた。
北海道の思い出って景色とか人との出会いとかも確かにあったけど私にとってこの北海道はバイクを手にすることができたラッキーが究極のカタチになったもの。
そしていつまでも自分の人生のエピソードのベスト3に入っていることでしょう。

【もうひとつのHOKKAIDO】
「言うこと聞かん子でゴメンナサイ!」と反対を押し切って行ってしまった北海道。
どこかでメンバーには罪悪感を感じていた。
大洗港に到着した後、建物の中で休憩してからバイクに戻ると荷物いっぱいの私のバイクを囲んで笑っている人たち、そう風来坊のメンバーが迎えに来ていた。
もう十分幸せだったのにそれ以上幸せすぎて満腹。笑うしかできなかった。
ありがと!!